2009年1月7日星期三

簿記で脳トレ 第3回

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 さて、今回はこれこそが簿記だ!!というポイント。仕訳です。
 どうしても、1回のテキストで終わらせたく、長文になりました。
 ここが、簿記の第一の山です。がんばりましょう。
 最後の方に今回のまとめともいうべき表があります。それを参照
 しながら読んでいったほうが良いと思います。
    

(5)仕訳

仕訳とは取引を借方(左側)と貸方(右側)にわけ勘定科目と金額を
決定することをいいます。

仕訳には簿記のエッセンスがたくさん詰まっています。仕訳の意味
を知る事、仕訳を見ただけで会社がどんな活動をしたのかがわか
る事が大事です。

さっそく、実例を見てみましょう。


(a)×1年4月1日に現金1000(万円)を出資して、会社を設立した。

   解説・・・現金と言う資産が1000万円増えたので、借方へ
        資本金も「同額」の1000万円になったので貸方へ


 《借方》 現金 1000  / 資本金 1000 《貸方》
   
 
 
    B/S      
―――――――――――   
現金1000 |資本金          P/Lは無し
     |  1000
     |
     |

   


(b)×1年9月15日に宝石500(万円)を現金で仕入れた。

   解説・・・仕入という費用が500万円増加したので借方へ
        それを「同額」の現金500万円で払ったので、
        資産が減少、貸方へ
        

 
 
     《借方》 仕入 500  / 現金 500 《貸方》
 


    B/S           P/L         
―――――――――――   ―――――――――――
現金500  |資本金     仕入500  |
     |  1000 |
     | |
     | |



 現金 +1,000(aで借方に計上)-500(bで貸方に計上)=500(借方残高)
 
 (注)資産(現金)が借方に仕訳されたらプラス、貸方に仕訳されたら 
    マイナス。相殺してB/S計上する



(c)×1年12月15日に宝石を1000(万円)で売却。現金で支払いを
   受けた。

   解説・・・売上という収益が1000万円増加したので貸方へ
        現金という資産が「同額」の1000万円増えたので
        借方へ

 

   《借方》現金 1000  / 売上 1000 《貸方》



    B/S           P/L
―――――――――――   ―――――――――――
現金1500 |資本金     仕入500  |売上
     | 1000          | 1000
     |             |
     |             |


 現金 +1,000(aで借方)-500(bで貸方)+1,000(cで借方)
                       =1500(借方残高)



(d)×2年1月10日。上記(c)で売り上げた宝石のうち100万円分が返品された

    解説・・・売上という収益が100万円取り消され減少したので借方へ
         「同額」の現金100万円を返金して、資産
         が減少したので貸方へ
         


    《借方》 売上100 /現金 100 《貸方》



    B/S           P/L
―――――――――――   ―――――――――――
現金   |資本金     仕入500  |売上 900
  1400 |  1000         |
|             |
|             |


  現金 +1000(aで借方)-500(bで貸方)+1000(cで借方)
                 -100(dで貸方)=1400(借方残高)

  売上 +1,000(cで貸方に計上)-100(dで借方計上)=900(貸方残高)

  (注)収益(売上)が借方に計上されたらマイナス、貸方に計上
     されたらプラス。相殺してP/Lに載せる



(e)×2年1月31日に現金500(万円)を銀行から借り入れた。

    解説・・・借入金という負債が500万円増加したので貸方へ
         現金という資産が500万円増加したので借方へ



     《借方》  現金 500  / 借入金 500 《貸方)

   
    

    B/S            P/L
―――――――――――    ―――――――――――
現金   |借入金        仕入500 |売上 900
  1900 |   500           |
|資本金             |  
|  1000            |
     
合計1900 | 合計1500      合計500 |合計 900
        ↑        ↑
        |        |
      400少ない     400少ない


   現金 +1400(dの残高)に+500(eの借方)をたして1900
       もちろん、(a)から順にプラスマイナスした場合と同額


(f)×2年3月31日、決算日をむかえた。

   解説・・・B/SとP/Lそれぞれの残高の少ないほうに差       
        額の金額(同額)を記入。この差額が今期の利益
        の金額になる


 《借方》  利益(P/L)400 / 利益 (B/S)400 《貸方》




    B/S           P/L
―――――――――――   ―――――――――――
現金1900 |借入金500    仕入 500 |売上 900
     |資本金           |
|   1000    利益 400 |
|利益 400         |

合計1900 |合計1900     合計900 | 合計900

   B/SもP/Lも借方と貸方の金額が一致



P/Lを見ればわかるように売上900から仕入500を引いた
400が利益です。経営成績を表していますね。

一方B/Sでは、(a)で出資した現金1000が(e)で1900
に900増えています。しかし、現金の増加900のうち500は(e)
での借入金です。ですから、今期の営業によって(借金ではなく)
増えた資産(現金)は900-500で差引400となり、これが、   
利益となります。
    
また、いずれの「解説」にも「同額」と書いてありますように
一つ一つの仕訳の借方の金額と貸方の金額は一致します。


さて、ここで上記の仕訳(a)~(e)から共通のルールを探しましょう。
現金(資産)が全ての仕訳に登場していますが増加時に借方、
減少時に貸方に計上されています。まとめると



資産(借方にあるべき)       増加時  借方に計上+
                   減少時  貸方に計上-



となっています。
つまり資産をみると増加時には本来あるべき側(借方)に仕訳して、
「各勘定科目の残高の計算」上はプラスする。そして、減少時にはある
べき側と逆(貸方)に仕訳し「各勘定科目の残高の計算」上はマイナスします。

各勘定科目の残高の計算とは、例えば(c)の×2年1月10日現在の現金の
残高を見るために下のような計算をすることをいいます。

   現金+1000(aで借方)-500(bで貸方)+1000(cで借方)
                       -100(dで貸方)=1400

                 


この関係は収益、負債、費用、資本にも言えます。

収益(貸方にあるべき)    増加時   貸方に計上+
                 減少時   借方に計上-


負債(貸方にあるべき)      増加時   貸方に計上+
                 減少時   借方に計上-


費用(借方にあるべき)      増加時   借方に計上+
                 減少時   貸方に計上-


資本(貸方にあるべき)      増加時   貸方に計上+
                 減少時   借方に計上-


表にまとめますと、以下のようになります。これを覚えてください。
   
     借方   |  貸方
   ─────────────
   資産の増加 +|資産の減少-
   負債の減少 -|負債の増加+
   資本の減少 -|資本の増加+
   費用の増加 +|費用の減少-
   収益の減少 -|収益の増加+   




いかがでしょうか。ある勘定科目が増加時、減少時に借方
になるのか貸方になるのかは、その勘定科目が資産、負債、資本
、収益、費用のどれにあたるかわからなければなりません。
ですから、新しい勘定科目が出てきたら、例えば当座預金ならば
これは資産(だから増加が借方)だ、などと覚えてください。


簿記の基礎は次回の第4回で終了の予定です。
基礎編が終わればみなさんも私も(笑)一段落といったところです。
テキスト1回あたりの文章量が格段に減ると思いますから。

では、また次回。




※図表が崩れて見える方は、 http://www.mag2.com/help/r107.html を参考に、
 等幅フォントに設定してご覧ください。

簿記で脳トレ~簿記3級から始める経済の話
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